理系就活生に必須アイテムのA4研究概要を書く時に、
採用担当者の目に留まる書類にする方法を紹介するよ!
このページでは企業で研究職に就いている”とまてん”が、理系学生の就活における必須アイテム「A4研究概要」を書く時に、採用担当者の目に留まる書類にする方法を紹介します。
私が実際に研究職を志望して就活をした時に意識していたことを紹介しますので、研究概要を書く時に参考にして内定を勝ち取りましょう!
採用担当者の目に留まるためには
書類選考で一番重要なことは採用担当者の目に留まること。そして「この人いいな、面接に呼びたいな、採用したいな」と思ってもらうきっかけを作ることが大事だと私は思います。
A4研究概要は授業のレポートのような単なる「課題」ではないです。
就活生が企業へアピールできる数少ない場であることを意識しましょう。学会の要旨などを使い回すなんてことは絶対にダメですね。
では採用担当者の目に留まる書類にするためにはどうすればいいでしょうか?
まずは就活生や採用担当者が置かれている状況を考えてみましょう。
ライバルの数をイメージしよう
さて、あなたが志望するその企業へエントリーする就活生は何人いるでしょうか?
人気の大企業だったら同じ大学の学生だけでも何十人とエントリーするかもしれないですね。学部・修士・博士の学生を合わせて何百、何千人規模になるかもしれません。
結構忘れがちなことなんですが、大勢のライバルを書類選考で出し抜かなければ次のステージの「面接」へ進むことすらできません。
エントリーシートも同様ですが、A4研究概要でも「こいつ、できるな?」と採用担当者に思わせることができれば大成功です。
書類選考はとても大変な作業
次に採用活動をする企業側の立場を考えてみましょう。
会社にとって採用活動という名の「人的投資」はかなりの金と時間と労力をかけて行うものです。会社の将来を左右する人材を選ぶことなので、それだけのコストをかけて投資する価値のある業務活動です。
一般に採用活動は人事部の採用担当者に加え、各部署の管理職の業務になります。採用活動が解禁されると説明会なども行われますが、エントリーが始まると書類選考に追われます。
企業によっては何百、何千と送られてきた書類に目を通して面接に呼ぶ就活生を選ばなければなりません。ヘタしたら通常業務を止めて書類選考に多大な時間を割くことになります。
そんな多忙な採用担当者に目をつけてもらう(=ちゃんと読んでもらう)ためにはどうすればいいでしょうか?
楽に読める
採用担当者に読んでもらうためにはとにかく楽に読める文書を作ること。単純なんですがこれに尽きます。
「楽に読める」ということは文書の内容が簡単という意味ではありません。どんなに高度な研究内容でも読み手が軽い気持ちで読めて、自然と内容が頭に入ってくるような文章が「楽に読める」ということだと考えます。
楽に読める文書を作成するために私が心掛けていることは、
1.誰でも読みやすい平易な文章であること
2.言いたいこと・押さえてほしいポイントを強調していること
3.適度なスペース(余白)があること
この3つです。
採用担当者が限られた時間の中で何十、何百と書類を読みさばいていかなければいけません。なので読みにくい文書はさらっとスルーされてしまう可能性があると考えておいた方が良いです。これはA4研究概要に限ったことではなく、エントリーシートも同様ですね。
社会に出てからも読みやすい文書を書けるというスキルはとても重要です。
社会人でも「この人は何を伝えたいんだろう・・・?」と考え込んでしまうような読みにくい文章を平気で書いてくる人がいます。伝えたい内容も伝わらず相手に余計なことを考える手間をかけさせることになります。
毎度こんな調子だと職場全体の生産性が落ちてしまいますね。まともに文章を書けない人とは仕事をしたくないと思われても仕方ありません。
何を伝えたいかわからない文章や文字がぎゅうぎゅうで読みにくい文書は、読み手側からすればもはやイライラ製造機ですね。読み手がイライラしてしまうとあなたが伝えたい研究内容も頭に入ってきませんし、最悪の場合「もういいや!」となって読むのをやめてしまうかもしれません。
それだけ「楽に読める」ことは文書作成において大切なことです。
なるべく早く提出する
企業の採用WEBサイトでエントリー受付が開始されてから締め切りまで何週間か期間がありますが、どの時期にエントリーが集中すると思いますか?
早速答えを言ってしまいますが、締め切り直前です。
これは多くの採用担当者と関わる就活アドバイザーの方から教えていただいたのですが、締め切りギリギリに提出する人が本当に多いそうです。
一般応募をメインにしている就活生だと一人で何十社とエントリーすることになりますが、その企業それぞれに対してESや履歴書を作成する必要があるので、結局締め切りに滑り込んでしまうんですね。
提出時期で変わること
では、考えてみてください。
- 締め切り一週間前に余裕をもって書類提出を完了したAさん
- 締め切り前日に滑り込みで書類提出をしたBさん
この二人について、企業目線で見るとどちらが志望度が高そうに見えるでしょうか?
余裕をもって提出したAさんですね。
早く提出した方が「うちの会社を受けるために早くから準備をしていてくれたんだ」「滑り止めで受けるんじゃなく、志望度が高いのかな?」と採用担当者に感じてもらえます。提出した書類の内容も良ければ書類選考は問題なく通過するでしょう。
アピール時間に差が出る
そして早く提出すると企業の方に届いている応募書類はまだ少ないので、あなたの書類をじっくり見てもらえる時間も増えます。つまりそれだけ提出した書類からあなた自身のことを知ってもらうことができます。面接前のアピール時間が増えるということですね。
逆に提出がギリギリになると「この学生さんは志望度は低いのかな?滑り止めかな?」と思われるかもしれません。採用担当者目線で考えると、締め切り間際はエントリーが殺到するので一つの書類を見る時間がどうしても少なくなります。その分あなたのアピール時間が短くなってしまう可能性だってあるわけです。
全員同じ文量の書類を提出しているのに、同じ時間をかけて書類選考をされているわけではないのです。初めて見る研究概要を読み解くなんて特に時間がかかるのに、提出時期の違いだけで見てもらえる時間が大幅に変わります。最悪、あなたがアピールしたいことを伝えきれないかもしれません。
もちろん締め切りギリギリに提出したからと言って必ず落とされるわけではありません。しっかりとした書類を作成し、選考過程で自分の魅力をアピールできるのであれば内定を勝ち取れます。
ですが、よっぽど自分に自信のある人ならともかく多くの人はそうではないはずです。しっかり作戦を立てて準備をしておくべきです。
ライバルを出し抜いて採用担当者の目に留まるためにも、締め切りに余裕をもって提出してアピールタイムを増やす。
A4研究概要に限らず、これは内定を勝ち取るための戦略です。
まとめ
A4研究概要を書く時に意識すべき3つのことを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
1.採用担当者の目に留まる
2.誰が読むのかを考える
3.学術論文ではない
この3つを頭の片隅に置いておいて、実際に研究概要を書いてみましょう。
そして何度も読み返してあなたの研究概要をブラッシュアップしてきましょう!
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